【書評】ドラえもんに学ぶダメな人の伸ばし方

 『ドラえもんに学ぶダメな人の伸ばし方』を読んでの書評。

 まず、この本を読むにあたり『ダメな人』を自分に当てはめる事にした。自分には部下も子供もいるが、自分を差し置いて他人を伸ばすなどおこがましい。故に自己成長のため、本書を読み解く。
 
 本書はドラえもん主要メンバー5人をタイプ毎に分けていた。
のび太くんタイプ
ジャイアンタイプ
スネ夫くんタイプ
・しずかちゃんタイプ
ドラえもんタイプ

 自身に該当するのは下記の通り。
のび太くんタイプ
・ギリギリにならないとやらない人
・ぐうたらしてやる気を出さない人
・飽きっぽく集中力が続かない人
・努力を継続できない人

ジャイアンタイプ
・異性を嫌がらせるアプローチをする人
・自分の理想を押し付ける人
・他人の気持ちを考えない人

スネ夫くんタイプ
・すぐに他人を頼る人
・他人を見下す物言いをする人
・相手をコントロールしたがる人

ドラえもんタイプ
・自分の価値観を押し付ける人
・良かれと思った行為で迷惑をかける人
・デリカシーのない発言をする人
・余計な事に口出しする人
共依存してしまう人

...目次を見ただけで自覚できるものがこんなに沢山あるとは.......!(しずかちゃんタイプにおいて自覚できるものは無かった)

 流石にこれだけのダメな点を直すことはできないので以下3点に絞り本書の行動案を踏まえて自分也のアクションプランを考えた。


・ぐうたらしてやる気を出さない人
 ⇨本書案...モデリング
 ⇨自分流...行動を尊敬出来る社員を常に意識して仕事に取り組む。
・飽きっぽく集中力が続かない人
 ⇨本書流...こまめに休憩を取る。別の仕事を与える。等飽きない工夫をする。
・努力を継続できない人
 ⇨本書流...例)5kg痩せるために毎日運動する。ではなく、5kg痩せるために仕事終わりに毎日10分のウォーキングを明確にする。
 上記のように基準が明確化された習慣を続ける。
 ⇨自分流...とにかく一日一記事のブログを書く。(量より質派の意見も大切なのはわかっているのだけど、まずは数をこなしたいと思います。)



【感想】
 ドラえもんに出てきた話を抜粋し、それを例えとして、「ダメな人」、それに対する「付き合い方など」がうまく書かれていました。
 のび太のおばあちゃんの話や雪の精、山の心が登場した感動的な話も含まれていて、少し涙ぐんでしまいました。

 聞いたことある心理学用語や、自分としては初めて聞く「鵬程万里」などの難しい言葉も複数ありました。
 内容はとても読みやすく、スルスル入っていきます。

 本の中の一番好きなタイトルは「何故か指導することが苦手な人」。
 この話はドラミちゃんがのび太を上手くサポートしている話です。
 「自己効力感」を高めるため、秘密道具を駆使して「言語的説得」を行い、のび太くんに最後までやり切る気持ちにさせました。
 さらにやり切った事で「達成体験」も得ることができました。
 次に「リフレーミング(物事に対する考え方を変える)」を促し、宿題を進んで解こうという気持ちにさせました。

 「あいつは○○だからだめなんだ」
と批判するのではなく
「見方を変えれば××という長所があるな」
と長所を見るようにしたいです。

 本にもありましたが、これは指導的立場にいる人が使って欲しいテクニックだそうです。
 私の本業は現場監督なので、部下や職人に対してドラミちゃんのように、そつないサポートを心がけていきたいものです。

個人的点数85点


「ドラえもん」に学ぶ ダメな人の伸ばし方

「ドラえもん」に学ぶ ダメな人の伸ばし方

  • 作者:小林 奨
  • 発売日: 2014/06/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)